東のバンコク日録

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バンコク駐妻の日録です。

ラマ9世の火葬式

2017年10月26日(木)晴れ

今日は1日家におり、火葬式の生中継を見ていた。全局で全く同じ映像が流れている。が、解像度はなぜか局によって異なる。9時頃に見始めた。

王宮内で儀式を行うこと数時間。金色の布に包まれた御遺体を王宮の外に運び出し、棺を組み立て、王宮塀外の御神輿まで移動するのに数時間。さらに火葬式場へ移動するのに数時間。

大量の軍人と大量の楽隊と大量の神輿の担い手。全ての動作がゆっくりと、気が遠くなるような時間をかけて行われる。ラマ9世の棺が王宮を出、塀に沿って移動し火葬式場へ向かうとき、塀に沿って献花を待つ喪服の人々が、ラマ9世に対して平伏していた。

フリーペーパーWISEによれば、王室関係者の棺は座る様式。鉄と銅でできた筒状の容器に収められ、さらに金の棺に入れられる。火葬式場に着いた後は火葬用の棺に移されるのだが、これには代々サンダルウッドを使用。タイでは神聖な木とされており、燃やすと良い香りがするとか。

確かにテレビを見ていると、人が座ったくらいの大きさの金色の包みが、恭しく高台から降ろされ、金色で装飾が施された箱に収められ、神輿に乗せられ火葬式場に運ばれていった。王宮でも、移動中も、移動先の火葬式場でも、ずっとお経が流れていた。

 

15:15頃から一般人の献花。場所は王宮敷地内のようだが火葬式場ではないように見えた。目の前に巨大なラマ9世の肖像画がある開けたところ。

ここで紙花が出てきた。おそらくこの1年間、デパート等で作られてきたあの紙花だと思われる。私が作ったものも二輪、どこかで役に立っているはず。

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盤の上から一輪ずつ取ってお辞儀、前方の盤に供えて再びお辞儀。ちなみに軍人又は政府高官と思われる方々は、我々が作ったものよりも少し豪華な紙花を供えていた。

番組の随所で、ラマ9世の功績を讃える動画が流れる。

 

夕方18時頃から各国要人の献花。秋篠宮ご夫妻のお姿も。これは国王様のご遺体が収められている火葬式場で行われる。火葬式場は全体がライトアップされており、とても美しかった。

その後は、一列に並んだラマ9世のご子息ら4人(一男三女)と各国要人とのご挨拶。

 

20時頃から、火葬場の前で大量のヤック(鬼神)とハヌマーン(猿神)による演舞。次いで大量の女性ダンサーによる演舞。さらに人形劇。

宮殿から火葬場への移動に要した人数もそうだが、演舞に要した人数も相当なもの。

22:30、人形劇終了。と思ったら今度は人間による演劇が始まった。途中で男性二人組による漫才のような掛け合いがあった。

翌朝5時に起きたらゴスペルになっていた。